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Katsuobushi?
Posted by | December 4, 2014

皆さんこんにちは。
先月はLAオートショーで、シャパラル 2X ビジョン グランツーリスモがついにアンヴェイルされましたね。GMブースで行われたプレスカンファレンスのステージでは、山内さんがGMの皆さんと一緒にフルスケールモデルのアンヴェイルを祝ってきました。

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その前夜にはハリウッドのど真ん中、チャイニーズシアターにほど近いスポーツバーで、GTユーザーによるコルベットのタイムアタック大会が開催されました。トップ3のタイムを記録したプレイヤーたちはGMのプレスカンファレンスへ招待され、僕らと一緒にこのクルマのアンヴェイルに立ち会いました。その後Facebookなどでの皆さんの反響も大きくて、僕らは嬉しいかぎりです。このクルマはあと少しでプレイできるようになりますので、もう少し待っていてくださいね。

トップタイムを記録して喜びのDoug Hawkinsさん

トップタイムを記録して喜びのDoug Hawkinsさん

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ところで、皆さんはLaser Propulsion System(レーザー推進システム)という技術についてご存知でしたか? レーザーを使って物体を動かせるなんて僕はまったく知りませんでした。なんでも高出力のレーザーを受け皿状の金属表面に当て、その周囲の空気が急激に熱せられることによる爆発とその衝撃波で推進力を得るとのこと。

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さらには腹這いのドライビングポジション、一般的なドライブトレインやパワーユニットに縛られないユニークなエクステリアデザインなど、なにもかもこれまでのビジョン グランツーリスモとは違っていました。ここ最近、燃料電池車市販化のニュースなどを見て「とうとう未来が来たんだなぁ」なんて思っていましたが、それよりもはるか先を行っていたシャパラル 2X ビジョン グランツーリスモ。さすがはGM、世界で一番最初に自動車のデザインスタジオを作ったメーカーだけのことはありますね。その卓越した先見性によって、これから現実世界でどんなクルマを生み出してくれるのか、今からとても楽しみです。

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LAオートショー、VWのブースにはVolks Wagen GTI Roadster Vision Gran Turismoが!

LAオートショー、VWのブースにはVolks Wagen GTI Roadster Vision Gran Turismoが!

トヨタのブースにはFT-1のグレーバージョンが! この車両は世界各国のモーターショーを巡回し、GTのレーシングシートとともに大人気だそうです

トヨタのブースにはFT-1のグレーバージョンが! この車両は世界各国のモーターショーを巡回し、GTのレーシングシートとともに大人気だそうです

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さて、LAオートショーとほぼ同時期に行われた11月のアップデートには、とても興味深いビジョン グランツーリスモが1台収録されました。スバル VIZIV GT ビジョン グランツーリスモです。もう皆さんはプレイされましたか?

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すでに公開されている映像はポリフォニーのムービーチームの手によるものなのですが、この撮影に関する打ち合わせのとき、映像に出てくるデザイナーさんがこういいました。「このクルマのフォルムは鰹節をヒントにしたんです。超硬質な金属でできた鰹節のイメージです」。
GTは世界中でたくさんのプレイヤーに遊んでいただいていますが、日本以外の皆さんはこれが何のことか分からなかった人が多かったんじゃないかと思います。ただ、鰹節というのは日本人の僕らにとってあまりにも日常的で、さらにそれは食べ物(魚)なので、僕らも驚いて聞き直してしまったほどです。え? 鰹節ってあの鰹節ですよね? 「はい、そうです。あのフォルムにインスパイアを受けました」とそのデザイナーさんはおっしゃったのです。

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せっかくですので、ここで少し鰹節についてご紹介します。鰹節とは、海で採れる魚、カツオの切り身を茹でてから天日や遠火で干したものです。完成したものは非常に硬くて、使うときには専用のかんなで削って使います(削った状態で売られることも多いです)。製造期間は熟成度合いにもよりますが数週間から数年、その最後の工程では表面に専用のカビを繁殖させることにより、たんぱく質を分解させ、アミノ酸やビタミン類、イノシン酸によってうまみを醸成します。この鰹節のおもな使いみちは出汁で、みそ汁には必ず入っています。また和食と呼ばれるものには幅広く使われており、削ったものをそのまま食べることもできます。僕はよくこれを豆腐に乗せ、醤油をかけて食べます。見た目は木を削った「木くず」にそっくりですが、風味が豊かで、とにかくあらゆる和食のレシピに欠かせない、日本人の食生活の基本ともいえる調味料です。

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「ビジョン グランツーリスモはカーデザインのお祭りです」。山内さんがいつもそう表現していますが、「GTカーであること」というシンプルなテーマに対して、世界中のカーデザイナーが、それぞれデザインの元となる要素を選んできました。それは時にブランドのキーワードだったり、メーカーが得意な技術だったり、歴史的な名車のDNAだったりと、僕が聞いても「なるほどな」と思うことが多かった。でも今回彼の話を聞いて、デザイナーという人種は私たちがふだん見過ごしているようなものからでも、いくらでもインスパイアを受けることができるのだ、ということを改めて感じました。たしかにそういわれてみると、鰹節のぎゅっと締まった(完成までに元の原料から20%も重さが減るそうです)、オーガニックなフォルムから、生き物を水の中で素早く動かすための原動力としてのスピードをイメージできるから面白いですね。

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そのスバル VIZIV GT ビジョン グランツーリスモ、エンジンもいい音がしていますね。4つのホイールが地面をがっちりと掴んで加速していく感じとコーナリングの安定感は、WRCに長年参戦し、最近はニュルブルクリンクでも大活躍のスバルのスポーツカーらしさがよく出ていて、プレイしていて本当に楽しいです。トルクベクタリングなどの新しい技術がどのように発揮されるのかを確かめるために、僕は割と短いコース、たとえば筑波サーキットなどで何度も同じコーナーを異なるアプローチでトライしてみています。

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さて今日は、鰹節からもう少し話を脱線させて(インスパイアされてw)、僕らのオフィスがある街をご紹介したいと思います。

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実は、スバルのデザイナーさんから「鰹節」といわれた我らのムービースタッフは、その撮影を行うために、最高の鰹節はどこで手に入るかを探した結果、ポリフォニー・デジタル東京スタジオにほど近い日本橋というエリアにある鰹節の老舗をみつけて実物を購入してきました。それが映像中に登場している鰹節で、東京スタジオ内で撮影されました(僕はそのことを、会議室の外まで漂ってくる匂いで気がつきました)。

いまから約400年前に東京に幕府を開いた徳川家康は、中心となる江戸城の正面に広がる海に次々と埋め立て地を作り、水路を巡らせて船による水運を最大限に利用した商業と物流の街を形成しました。その街のひとつが日本橋で、そこには日本全国からさまざまな物資が集まってきたそうです。

edo_maphttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%88%B8

現在でも街の周辺にはその名残があって、今では観光スポットとして有名な、世界最大の食料市場といわれる築地市場も、僕らのオフィスからはクルマで15分ほどの場所にあります。海外からのスタッフが東京スタジオを訪れると、皆こぞって朝4時に起きてこの市場へでかけ、市場の新鮮な素材を握ってくれる寿司屋へ行くのが恒例になっているようです。

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ここはGT4でフォトモードのステージとして登場しています。覚えていますか?

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築地市場内、海外スタッフに大人気のレストラン街

築地市場内、海外スタッフに大人気のレストラン街

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僕らのオフィスは広い東京の中でも比較的新しいベイエリアに位置しているのですが、その周囲はそんな歴史的背景から川や水路が多く、そのため新旧さまざまな橋もたくさんあって、このエリアの景観の特徴にもなっています。

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それではまた!

 

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