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ニュルブルクリンク 2014 衝撃
Posted by | June 20, 2014

ニュブルクリンクというサーキットは、F1が開催される全長5.1kmのGPコースと、全長20.832kmの北コース(ノルドシェライフェ)の2つに分かれている。世間的にニュルブルクリンクと言えば自動車開発の聖地として有名な北コースの事を指す。1周20キロという距離は、日本の首都高速環状線1周よりも長い。最も距離の離れているポイント同士で比較すると、芝浦ジャンクションがフラッグプラッツで、箱崎ジャンクションがカルーセルと言った感じだ。その驚異的なスケール感をお分かり頂けるだろう。

その北コースは「ツーリスト」というシステムで、マイカーや専用の安全装備を施したレンタカーで走行可能な時間帯がある、世界でも珍しいサーキットである。

自分の運転に自信が無い人は、コチラのニュルブルクリンクタクシーに同乗する事も出来る。運が良ければニュルブルクリンク最速の女性ドライバー「サビーネ・シュミッツ」のドライビングを体験する事も可能だ。但しこのニュルタクシーもそれなりにクラッシュしているので覚悟は必要だ。

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実際にニュルブルクリンクのサーキットに行くと、GT-Rは驚くほど少ない。それ故に注目度は高く、駐車場に止めていると殆どの人が振り返り、ましてやドライバーが有名な山内さんときたら、気付いた人にとってはシャッターチャンス。

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今日は朝から山内さんとGT-Rで同乗走行。いよいよバーチャルの世界とリアルの世界の答え合わせに出発…

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ただクルージングするだけなのかと思っていたが、スザマジイ加速でフェラーリ458やコルベットZO6といったありとあらゆるツーリストの車両を抜いていく。その強烈な体験は肉体的にも精神的にも更なる恐怖感へ導く。2009年に山内さんが初めてVLNに参戦した際のコメント「自分がそれまで知っていた社会から、一歩外に出てしまったんだ」まさにその言葉そのものであった。

私の人生で今までに感じた最高のGフォースはヘリコプターのアクロバット飛行。今回はそれを超える圧倒的な重力感を感じとる事が出来た。こんな環境でレースしてたのですね…

同乗者が居るので、当然安全なマージンをとってのドライビングであるのは間違い無いが、GT-Rの限界の高さに驚かされた。それよりも山内さんが物凄い遠い世界の人間に感じた。2009年からニュルに参戦し続け、2013年には遂にトップカテゴリーであるSP9(FIA GT3)クラスでトップグループとなんら遜色のないペースで走る事が出来る人間になってしまったという事。

グランツーリスモというデバイスを通して一人の人間が、このような領域に達してしまっているという凄みを感じ取る事が出来た。つまり、現実のニュルブルクリンクの恐ろしさを知っているチームが作りあげるグランツーリスモの世界。

 同乗走行中のイエローフラッグの原因はツーリストの事故。その事故の多さも印象的であった。 古いBMW3シリーズから最新のR8までもが容赦なくクラッシュ。そして重大事故の発生でコースクローズされる事もしばしば。 しかし、その限界を知った者だけが知る世界があるのだろうなと、辻褄を合わせてみた。

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同乗者の入れ替えを数度繰り返し山内さんはしばし休憩

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その間にユーザーチームの2名は、海外で初めての給油に挑戦。前回の話でも触れた「ニュルブルクリンクグッズを買うならココ!」という例のドッティンガー付近のガスステーションだ。

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車を停めたらポンプのブースナンバーを確認し、GT-Rに合った燃料「スーパープラス(ハイオク)」のノズルを給油口に入れる。

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そして満タンになったら店内のカウンターに行って、ブースナンバーを伝えて会計を行う。日本のセルフ式スタンドの方法に限りなく近いやり方である。

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給油を無事に済ませて再びツーリストの駐車場に戻ってくると山内さんが「山田君!GT-Rで一人でニュルブルクリンク北コースを走ってみない!?」というサプライズ!勿論彼は断るわけもなく、日本のグランツーリスモを代表するトッププレイヤーとして即答。

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そんな彼の走りがコチラだ

直前に助手席で1周乗っただけなのに、恐怖感を感じさせないスムーズなライン取り。

彼の走行後のコメントは「GT-Rのタイヤグリップの凄さ。そして通常のサーキットでは考えれない縦G。そして常に後方の速い車を気にしなければならない注意力。更には後方ばかりに気を取られていると突然目の前に遅い車や、アクシデントで停止している車に遭遇してしまう恐れが有る怖さを感じた」「画面からは伝わりにくい勾配やカントは想像以上だが、ライン取りはグランツーリスモの世界とほぼ一緒で走行出来た」との事だ。

この同乗走行はユーザーチームだけでなく、ポリフォニーデジタルのクリエイター達も体験。「走ってる時の路面がコース作成時のワイヤーフレームに見えてくる」という職業的な感想があったり、何か今後のグランツーリスモの作成のヒントになる事を、確実に得られたであろうと思う。

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ここで最初は冗談かと思ったが山内さんの実体験を一つ。ツーリストの入口は主にコチラのバックストレートからなのだが、実はアデナウからも入場する事も出来る。

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アデナウには食品を扱うスーパーがあり、山内さんも滞在時はよく利用する。しかし、宿泊しているホテルからは遠い。そこで山内さんは閃いた「そうだ!一般道を走って帰るのでは無く、ツーリストのアデナウの入口から入って北コースを飛ばしていけばイイじゃん!」「でもあんまり飛ばすと食材が潰れるから、イニシャルDの藤原豆腐店のような優しいドライビングで帰ってきた」というウソのようなホントの話を聞かされ一同大爆笑。

赤旗でコースクローズ中にランチを済ませ、午後は北コース専用のレンタカー「Rent Race Car」でルノー クリオ RS200(ロールケージ等各種リファインで強化されたスペック)をドライブ

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最初に山内さんの助手席に乗っていたとはいえ、一人で走る孤独感や速い後続車両に上手く抜いてもらえるかという不安要素を抱えたまトライ!

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常日頃からネットに溢れているツーリストのオンボード映像や、ニュルブルクリンク4時間耐久シリーズ(以下VLN)の模様をモニター越しに見てきたが、正直に言うと下位クラスの速度域を甘くみていた。しかし既にその世界ですら別次元。SP2クラスのエントラント達に敬意を…

因みに私はグランツーリスモの世界では圧倒的に下手なランク。ポジティブに捉えれば「上手な抜かされ方」を研究しているので、山田君とは別のノウハウが役に立ったという事で、ニュルブルクリンク初走行は幕を閉じた。

この日の夕飯はホテルドリントのバー。各々が感じたニュルブルクリンクの話しは尽きないのであった。

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いよいよ明日はニュルブルクリンク24時間耐久レースの車両達が押し寄せてくる!

 

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