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TOKYO AUTO SALON 2016 – 会場レポート
Posted by | January 30, 2016

「グランツーリスモSPORTの新しい情報はまだかな?」という声が日に日に増えています。新しいニュースはできるだけ早くお伝えしていく予定ですので楽しみにお待ちください。さて、2016年もPitStopブログはグランツーリスモと関わりを持つ世界中のカーカルチャーを追い続けています。まず新年最初のイベントとして恒例となりました東京オートサロン2016を振り返ります。

過去最大規模で開催された東京オートサロン。出展者数447社/ブース総数4,265小間/展示車両880台。3日間で32万5501人という過去最多の来場者数も記録しました。近年では東京モーターショーよりも東京オートサロンのほうが盛り上がっているように感じるとの声が自動車業界からも聞こえてきます。初回開催から実に30年以上もの年月をかけチューニングカーの市民権を得るために切磋琢磨が行われてきました。歴史を遡れば日本のバブル経済期に誕生した数々の国産スポーツカーと、開発競争の末誕生した潤沢なチューニングパーツなしに今再び世界的なムーブメントとなっているチューニングカーカルチャーは存在しないといっても過言ではないでしょう。

ここ数年で自動車メーカーの参加も増え続け、今年のマツダブースには「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」の会場を模した素敵な空間に「マツダ LM55 ビジョン グランツーリスモ」が展示され、想像を超えた実物の低いプロポーションに来場者を驚かせました。

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トヨタブースにはアメリカンでグラマラスなデザインの「TOYOYA FT-1」が日本初公開され「未来のスープラなのではないか?」と声に出して夢を膨らませている来場者を多くみかけました。トヨタブランドのハイパフォーマンスポーツカーの再来を期待しましょう。

自動車メーカーが新年最初のショーとして、今シーズン戦うレースカーを発表する場としても東京オートサロンがチョイスされています。スバルブースには今年のニュルブルクリンク24時間レースで連覇を狙う「WRX STI」が登場。昨年はSP9(GT3カー)クラス級のタイムを叩きだしSP3Tクラス全体の可能性を底上げしました。その影響もあり今年はSP3Tクラスに大きなレギュレーション変更が行われました。レーシングタイヤの使用が禁止され市販タイヤの装着が義務化。リストリクター径もより小さなものとなりエンジンパワーが抑制されます。それでも辰己総監督は「また来年性能調整が入るくらい頑張る」とクラス連覇に自信をみせました。

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トヨタのレーシング部門TRDブースでは今年スーパーGT300クラスに参戦する「新型プリウスGT」がお披露目されました。特徴的なフロントマスクはレースカーになっても収まりがよいですね。当然のように駆動方式をミッドシップレイアウトへ変更していますが、世界の名だたるスーパースポーツカーをベースとしたGT3カーと戦います。世界最速のレーシングプリウスの走りは今から待ちきれませんね。

新型プリウスはレースカーだけではありません。デビュー早々ですが多くのカスタマイズカーが登場しました。シンプルにメイクするブランドもあれば、日本以外にもファンが多い326POWERがお馴染みの究極の車高の低さを披露。

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4代目となった「マツダ ロードスター(ミアータ/MX-5)」の存在はチューニングブランドにとってはチューニング業界の未来のためにも外せない車種となっています。日本では1.5リッターエンジンが主軸となったことでパワー不足を感じるオーナーも少なくないため、早速ターボ化が進んでいます。

世界中の富裕層からストリートシーンまで、絶大な支持を得るロケットバニー、リバティーウォーク、RWBの存在感は年々増すばかり。国内よりもむしろ海外での知名度の方が勝るといっても過言ではないですね。現代のオーバーフェンダーブームの火付け役の3社が手がけるボディキットは一日の長を感じさせます。Trust・GReddyブースにてワールドプレミアされたNDロードスター用のボディキットには世界中のメディアが殺到しました。

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R35 GT-Rや86といった現行車両のチューニングカーも多数展示されていますが、日本のチューニング業界におけるフロントランナー、RE雨宮は、往年の「雨宮シャンテ12A」を現代の技術を用いて「スーパーシャンテ13B NA」として蘇らせました。このレトロなルックス、ケン・ブロックがモディファイを施した「フォード・エスコートMk2 RS」に通ずるものがあります。時代が進化したことで過去のクルマにまたスポットライトが当たるのはカスタムカーカルチャーならではの面白さですね。

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チューニングカーの歴史を紐解く中でエポックメイキングな「トヨタ スープラ(JZA80)」、「マツダ RX-7(FD3S)」「日産 スカイライン GT-R(R32)」という3台。そのうち唯一左ハンドルの車両が生産されなかったR32 GT-Rは、2014年にアメリカの安全基準規制が解かれる「製造後25年」が経過しました。このタイミングで日本からの合法的な輸出が許可され、アメリカでの公道走行が可能となりました。つまりクラシックカーとして認定されたということになります。それまでは一部の州のみでしか走行を認められなかっただけに、第2の人生をアメリカで開花させるR32 GT-Rが今後増えそうですね。

さて、お次は屋外エリアを観てみましょう。

「スーパーカー? 高級車でドリフト? それはグランツーリスモの世界だけでしょ?」

いえ、それは違います。ドリフト競技が誕生した国、日本には「ランボルギーニ ムルシエラゴ 」、「レクサス LFA」、「日産 GT-R(R35)」がD1GPに参戦し、2015年のシリーズタイトルの栄冠は「GReddy 35RX」が獲得しました。一時は話題を欠いたともいわれるD1GPですが、個性豊かなドライバーたちが数々の新車を投入し結果を残したことで再び熱い視線を集めることとなりました。

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東京オートサロンというと、「カオス」なイメージばかりが独り歩きしがちですが、日本から発信されたカルチャーは全世界に影響を与えます。その影響を著しく受けるのがカスタムカーカルチャー大国アメリカです。

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かつては日本特有のカーカルチャーであった高級4ドアセダンベースのVIPカーやカスタマイズされたミニバン。こういったモデルですら海を渡り、アメリカ流のスパイスを加えながらジワジワと広がりをみせています。たとえそれが世間一般の感覚では理解できない、度肝を抜くようなコアなカルチャーであったとしても、その価値を決めるのは世界中に存在するクルマ好きです。それぞれのカテゴリーにおいて「カッコイイ!」と定義されたものは枠組みを超えて評価されます。日本人が気付かない間に世界で成長を遂げた日本のドメスティックカーカスタマイズ。そのさらなる広がりが楽しみですね。

スーパーグランツーリスモ選手権 in オートサロン

東京オートサロン恒例となったリアルレーシングドライバーたちによるバーチャル決戦。今回は脇阪寿一選手、本山哲選手、大嶋和也選手、山本尚貴選手という4名に加え、解説にGTアカデミー日本代表のメンターを務めたニスモ・アスリートの千代勝正選手が登場してくれました。さらにスペシャルゲストとして参加したのは、GTアカデミー 2015 ジャパンファイナルを勝ち進み、GTアカデミーの聖地シルバーストンで開催されたブートキャンプでメンタルとフィジカルを鍛え抜き、日本代表の最後の1人として世界を相手に戦った高橋拓也選手!

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トヨタ/レクサスの脇阪選手と大嶋選手は「TOYOTA FT-1 ビジョン グランツーリスモ」、日産の本山選手は「インフィニティ コンセプト ビジョン グランツーリスモ」、ホンダの山本選手が「Honda NSX コンセプト 2013」に乗り込みます。舞台は鈴鹿サーキット。予選では本山哲選手がまさかの敗退を喫し、助っ人として高橋拓也選手がインフィニティに搭乗しました。いよいよ決勝レース。「まったく自信がない」とコメントしていた山本尚貴選手が終始安定した走りで勝利を飾りました。

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『グランツーリスモSPORT』がe-Sportsとして発展していけば、今回のイベントのように本物のレーシングドライバーが参戦し、グランツーリスモのオンラインアスリートとして世界中のプレイヤーと一緒になって戦い、FIA(国際自動車連盟)の認めるイベントで頂点を目指すことも夢ではありません。いままので世界では手の届かなかったことが現実となっていくのでしょう。

PlayStation®.Blogのレポートも合わせてご覧ください。

 

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