PIT STOP

Race Day
Posted by | July 22, 2014

スタート前のグリッドウォークは文字通り「大観衆!」そのもの。こんなに人口密度の高いグリッドウォークは他のレースでは絶対に有り得ないだろう。しかしこれだけの観衆が定刻通り捌けていくのだから、運営のオペレーションも素晴らしい。

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いよいよフォーメーションラップが始まるが、ニュルブルクリンク24時間耐久レースは出走台数が多いので3グループに分割してフォーメーションラップ及びスタートが行われる。

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トップグループのスタートは、スプリントレースでは実績のあるマクラーレンが後方を一気に引き離してポールショットを決める。

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第2グループはFF化されたTT-RS軍団に真っ向勝負を挑むスバル含めたグループを先頭集団としてスタート。

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そして一番暴れん坊が多い第3グループ。今年から新設されたBMW M235i Racingのワンメイククラスはとにかく激しい順位変動。スタートからボディーコンタクトの連続。

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そんな中、我が道を行くニュルブルクリンクの生きる伝説オペルマンタと同じクラスで争うGazoo Racingの86も無事にスタート。驚いたのはオペルマンタの熱狂的なファンの多さ。スタート1周目にマンタが通り過ぎた瞬間、まるで地鳴りのような観衆の声を聞いて、いかにこのクルマがニュルブルクリンクで愛されているのかを理解した瞬間だった。

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各自ファーストラップの写真を撮り終えラウンジに戻る。山内さんはグランツーリスモでトレーニング中。ドキュメンタリームービー「KAZ: Pushing The Virtual Divide」では「山内さんはレース直前になるとナーバスになる」という一面もあったが今はとてもリラックスしている。ポリフォニーのクルー曰く「自分のスティントの直前になるまではナーバスになっても仕方がない」とのことだ。

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再び我々はフィールドへ移動。前日に訪れたフルーグプラッツもメディアのカメラクルーだらけ。

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しかし本当にコースとの近さには驚かされる。メディアエリアでなくともこの距離感。

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ここは普通の通路なのだが目の前にあるガードレールの真横スレスレをレーシングスピードでマシンが駆け抜ける。アクシデントが発生しようものなら当然パーツのシャワーを浴びることになる。

しかし、当然入ってはいけないエリアに進入していると、レース中であってもコースマーシャルが飛んでくる。これはフルーグプラッツ立ち上がりのイン側から撮影しているフォトグラファーにマーシャルが退出を促している。

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ニュルブルクリンクの特殊な一面でもあるが、マーシャルカーや車両回収車がレース中であっても当たり前のようにサーキットを走行するのである。レーシングスピードで走るドライバーにはそういった先の見えない恐怖との戦いもしなければならない。

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レースが開始されて数時間後くらいに気付き始めた想像とのギャップ。出走台数が200台近くなのだから、絶え間なく車両が通り抜けていくのかと思っていたが、そこはやはりニュルブルクリンクのスケールの大きさゆえか、結構一休みできてしまうのです。「あ、マンタだ!次は何来る!?」と思っていても1分間くらい1台も来ないというシチュエーションもありました。

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GT3マシンが目の前を通り過ぎる時だけは別格の速度感とカラダに感じる震動に興奮させられる。しかし効き目が左目の私はカメラのファインダーだけに注視し過ぎていると、自分の視野外から突如アクシデントの車両が突っ込んでくるかもしれないという恐怖心もあった。

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ほとんどの写真はメディアエリアからの撮影だが、そうでない一般エリアのフェンスにも至る所にアマチュアカメラマン用のカメラホールが設置されていた。日本のサーキットは基本的にアマチュアカメラマンが利用できるカメラホールはないため、500mmクラスのレンズを所有していないと撮影は難しい。逆にニュルブルクリンクでは500mmクラスのレンズは必要ないと感じた。被写体との距離が近すぎて広角側が必要になるからだ。

しかし、バーチャルの世界でこの邪魔なフェンスを利用した方法で撮影するプレイヤーもわずかに存在している。あえてフェンスが手前に映り込むアングルから撮影する方法でリアル感を増幅させるという方法。現実では人が立ち入れない場所から撮影できるのもグランツーリスモの魅力ではあるが、あえて自らに現実通りのリミッターをかけることから見出すのも楽しさのヒトツになるだろう。

ドライバーの顔が認識できるくらい日が落ちて来た。シュルツGT-RとLexus LFA Code Xがランデブー。

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いよいよ山内さんのスティントだが、予選でのクラッシュの影響は果たしてあるのだろうか。

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最初のスティントを終えた山内さんが「抜き辛い場所に周回遅れがいると、今までみたいに思い切って抜けなくなった。」という心理的な影響を語る。耐久レースを生き残るにはそれくらいの慎重さも必要になってくる。

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ただし総合トップを争うチームはそうも言ってられず、玉砕覚悟で周回遅れの間を縫うような危険な走りをしなければならない。高速耐久と化したニュルブルクリンク24時間はそうでもしない限り勝負権はない。

今年はダブルイエローという二重のイエローフラッグ区間が設けられ、その区間はピットロードボタンを押して強制スローダウンが義務付けられるのだが、その急減速を起因としたアクシデントが多発した。ブラインドコーナーの多いニュルブルクリンクでは諸刃の剣と言える安全管理運営策だろう。

突如Gran Turismoのラウンジに現れた背中で語る謎の男(正体は我々の胃袋を満腹にしてくれたケータリングのオジサンです)。

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太陽が完全に沈み、いよいよナイトセッションが始まる。目にも止まらぬ速さで弾丸のようにコースを駆け抜ける。

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ドライバーが戻ってくる度にマシン状態の情報をシェアする。ポリフォニー・デジタルが開発運用しているリアルタイムテレメトリーとの答え合わせだ。

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ピットクルー達の疲労もピークに。特に前々日にオールナイトで大規模リペアを行っているだけにヘトヘトだろう。

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夜の姿も美しいニュルブルクリンク。

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がしかし私も蓄積された疲労で気付かぬうちにラウンジの床で寝てしまった。耐久レースを見たことがある人ならピンと来ると思うが、ピットの床でメカニックが寝てしまう光景。まさか自分がそうなるとは思ってもいなかった。

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