PIT STOP

【兵どもが夢の跡】戦いの続きはスパ・フランコルシャンへ続く
Posted by | July 23, 2014

ラウンジの床で目を覚まし、夜明けとともにコースへ出る。すると「あれ? あのチームのマシンを見かけない? もう走ってない? もしかして?」と思っていると「リタイヤした!」という驚きの連続。

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そこを当たり前のように通り過ぎるシュルツGT-Rの姿を見て安心する。気付けばGT-R勢で最上位。1周目にボディーパネルを壊したGTアカデミー勢がドライブするTeam RJNのGT-R。もう1台の日本人トリオは深夜にクラッシュしてリタイヤ。予選のクラッシュで悪運をすべて振り落したシュルツGT-Rが見事に耐久レースのブラックホールを抜け出した。でもこの好走の裏には、リペア後に施された「御守り」があったおかげかもしれません。

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朝陽を浴びて金色に輝くピットビルはフォトモードで散々撮り続けていたので現実を目の当たりにして感動。ひんやりと冷たい風に乗って響くエギゾーストノーツが実に心地よい。

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24時間レースを己のペースでコンスタントにラップを重ねていくゼッケン24。30位スタートから怒涛の追い上げ。トビアスがナイトセッション中にジョーダンの睡眠時間の少なさを気遣う場面もあった。GT-R GT3でニュルブルクリンクをもっとも周回しているチームシュルツの組織力。

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いよいよレースも残り時間はわずかとなり「あそこに行けなかった!」という後悔だらけだが、シャトルバスのドライバーのステファンに最後のお願いをして、ニュルブルクリンク最大のジャンピングスポットのプランツガルテン(Pflanzgarten)へ移動。

nur08_04ル.マン24時間耐久レースから1週間というインターバルはドライバーを苦しめたのか、ルーカスはレースウィークに高熱を出してしまった。そんな辛い状況で走行を続けるTeam RJN GT-Rをフィニッシュラインへ届ける。

ハブベアリングの交換等でドライバー交代のタイミングがズレてきたこともあり、今年のフィニッシュドライバーは山内さん。

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カウントが「00.00.00」つまり24時間が経過。フェンスに登るメカニックとポリフォニー・デジタルのクルーの笑顔。

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結果的にはアウディがカッコよすぎるル.マンとニュルブルクリンクの連続優勝。終わってみればアウディの強さばかりが際立つレースウィークとなった。

ありきたりな表現になってしまうが本当に短く感じた24時間。それはまるで24分に凝縮されたような感覚であった。フリープラクティスや予選のように曜日ごとに別れているとそれは感じなかったのだが、いざレースが始まってしまうとあっという間に時が流れ、残り数時間になった時に気付いた。「まだ撮り足りない! もっとレースを続けてくれ!」

予選での大クラッシュから見事に復活し完走したシュルツモータースポーツ。総合14位(SP9クラス11位)。手負いのマシンでGT-R最上位はお見事。みんな笑顔。

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レース終了後、イベントホールにて行われた表彰式。

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山内さん、今年は「功労賞」を受賞。誰もがいうことだがニュルブルクリンクをココまでメジャーにしたグランツーリモの影響は大きい。

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ピットに戻ると、そこにはポリフォニー・デジタルのクルーとユーザーチームの姿。バーチャルの世界にはない、筋書きのないドラマを共有した者にしか分かりえないモノ。

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その思いが詰まった車両をパドックテントへ自らの手で押していく姿を見て、今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースは終わったのだなという充足感に満たされた。

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激闘を戦い抜いたシュルツGT-R。欧米ではGT-Rのことを「ゴジラ(GODZILLA)」というネーミングで呼ぶことが珍しくないが、カーボン剥き出しパーツを多用したその姿はまさに「メカゴジラ(MECHA GODZILLA)」といったサイボーグ感が満載で、コレはコレでカッコイイ。

夕陽が沈むニュルブルクリンク 。

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レース後に訪れたのはサビーネ・シュミッツ選手のレストラン。今回の渡航で2度目。

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驚くことにメニューが日本語対応なのだが、多少不思議な日本語になっていたり、ウェイターにコレっと指を差しても言葉が通じるのか不安になるが、ちゃんとオーダーした物が届けられた。

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でももっとモータースポーツテイスト溢れるメニューだったら楽しいのになと思う。例えば「サビーネ渾身の最速Lap Timeステーキ(焼き加減レア)」とかね。

レストランを出たところでGTアカデミー創設者でもあるダレン・コックスさんと遭遇。バーチャルとリアルを繋ぐ貴重なツーショット。

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レース翌日の月曜日はレースウィーク中に我々の疲労を癒してくれたラウンジの撤収作業。「レースチームの組み立て方」ともいうべき貴重な体験を各自吸収し、各々が担当する仕事や趣味にフィードバックする。こんなことを体験している組織はまずないだろう。通過地点でもあるが、新たな目標に対してのスタート地点でもある。

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最後に初めて訪れたメディアセンター。レース中は世界中のさまざまなメディアがここを拠点に活動する。当然ながらもう誰もいない。

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月曜日ともなるとほとんどのお店が閉まっているので、ここで最後にニュルブルクリンク名物のカリーブロッソを頂く。ソーセージとポテトにカレー粉を振り掛けただけなので、ご家庭でも簡単に「ニュルブルクリンクのソウルフード」を堪能できます。

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帰り際に立ち寄ったリンクベルク。ずっと運航停止のはずのコースターのシャッターが開いてますね。コースターは相変わらず動いていませんが、何で空いていたのかな?

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パドックエリアに戻ると、テールゲートへの落書きが毎年恒例のチームシューベルのZ4。来年の落書き担当は誰かな?

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パドックテント撤収後、廃棄されるゴミはそのまま放置されていく。山内さんにとっては「痛々しい思い出の品」ではあるが、ポリフォニー・デジタルのクルーにとっては「研究材料」となるので、各自手荷物で持ち帰ることが可能な分だけのパーツを引き取って撤収。

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あれだけ密集していたキャンプエリアも清々しい。

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キャンプ用の道具ではなく、家財道具一式を持ってきてしまう観戦スタイル。欧米のフェスティバルでは持ち帰らずに放置という感覚は当たり前。

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さて、我々も長期お世話になったロッジとBMWのステーションワゴンとの別れの時。

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『あれ? そういえばキャンプするとかって言ってなかったけ?』

「ちゃんと張りましたよ?」

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はい、すみません。

あまりにも時間が凝縮され過ぎてあっという間に過ぎてしまったニュルブルクリンク24時間。テントを張る余裕はありませんでした。でもせっかく持ってきたので宿泊していたLindner Ferienparkの庭先で疑似キャンプを体験して時間切れ。

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さて! ル.マン24時間、ニュルブルクリンク24時間も終了しましたが、世界4大耐久は続きます。

GTアカデミーのドライバー以外にもニュルブルクリンクの常連チームも多数出場する、スパ24時間こと「Total 24 Hours of Spa」が7月26日に開催。

Team RJNからはGTアカデミーのドライバーが6名参戦。(35号車には日本から千代勝正選手、柳田真孝選手が参加)

#35 Mark Shulzhitskiy、Miguel Faisca
#80 Nick McMillen、Florian Strauss、Alex Buncombe、Wolfgang Reip

スパ24時間はBlancpain Endurance Seriesの一戦として開催されているので、インターネットでストリーミング中継が行われます。是非チェックしてみてください。

LIVE BROADCAST http://www.blancpain-gt-series.com/live

もちろんバーチャルの世界でスパ24時間を体験してみるのもよいでしょう。

Gran Turismo 6

アップデートで時間制耐久レースを開催できるようになったので、バーチャルの世界でも現実と同じようにFIA GT3マシンに限定した耐久レースを開催してみるのも楽しいですよ。きっと開催当日のオープンロビーにはSpa 24Minのような部屋が沢山できると思います。

それでは、約1か月に渡るニュルブルクリンクEXPレポートの閲覧ありがとうございました。

バーチャルの世界とリアルの世界を行き来するカーメディア「Pit Stop」はまだ始まったばかり。今後も御期待ください!

 

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