PIT STOP

2014年GTアカデミーレースキャンプのファイナリストたち
Posted by | August 7, 2014

前回に続き、シルバーストンのレースキャンプに集まったナショナルファイナリストたちを紹介したいと思います。

Alex Porazinski(アレックス・ポラジンスキ/36歳) 2014年 イギリスファイナリスト

GTアカデミーはプロのレーサーになりたいという自分の夢をかなえてくれる唯一の道だと思い、第1回の2008年大会から2012年まで毎回チャレンジを続けてきたそうです。国内では常にトップ10付近に残っていたけれど、レースキャンプまでなかなかたどり着くことはできませんでした。

academy2014_02_02

2013年には子供が生まれたことでしばらくゲームからは離れていましたが、あるとき、友人から2014年のFacebookチャレンジのリンクが送られてきたのをきっかけに、ミニゲーム(ヨーロッパ地区で導入されたFacebookゲームを使ったエントリー方法)をプレイ。その結果、6人のファイナリストを決定する国内決勝イベントへの出場権を獲得。彼は見事にそのチャンスをものにして、念願のレースキャンプへ進みました。

academy2014_02_03

グランツーリスモとの出会いは彼が大学生のとき。当時ふと手にしたエッジマガジンに載っていた初代グランツーリスモのレビューを目にしたのがきっかけで、ソフトと初代PlayStationを一緒に購入。それからというもの昼夜を問わずグランツーリスモをプレイし続けたそうです。彼曰く、あまりにゲームをやりすぎて大学を卒業できなかったんだ、とのこと。

academy2014_02_07

彼は自分のゲームノートを持っていて、過去に走ったコース、クルマ、セッティングのすべてをそのノートに記録し、自分の走りを磨いてきたそうです。その緻密さに山内さん、驚きの顔です。

次はキャンプ参加者のお宅拝見です。彼らはサーキット内に設置された、スヌーズボックスというコンテナ製のホテルに寝泊まりしながらレースキャンプを過ごしています。なんでもあのデイビッド・クルサードがそのビジネスを展開しているとかいないとか。

academy2014_02_10

他の選手からの情報で、一番部屋が散らかっているというポーランドのMaciej Pawtoski(マチェク・パウトスキ君/21歳)の部屋を最初のターゲットにしました。「お願いだから1分だけ片付けさせてくれ!」と懇願し、先周りしようとする彼を皆で阻止して、そのドアは開かれました(笑)。すかさず部屋に飛び込んで、足で床にあった下着をベッドの下へ蹴り込んだマチェク君。でも思ったほど散らかってなくてよかったね

academy2014_02_08

スウェーデンのAlexander Haegermark(アレクサンダー君/30歳)は、家で待っている子供のおもちゃを利用してコースを覚えているとか。「これがあると子供と一緒にいるように思えていいんだよ」家に帰ったらよいパパなんでしょうね。

academy2014_02_09

 

そして最後はポーランドのファイナリスト、Kamil Fraczak(カミル・フランザック君/24歳)を紹介します。

academy2014_02_04

彼は3ヶ月前にポーランドのエアフォースアカデミーを卒業したばかりの、ポーランド空軍に所属する新人戦闘機パイロットです。スウェーデン、チェコ、ポーランドのファイナリストからグループトップの成績を残し、2014年のGTアカデミー最後の6人に残りました(右端)。

academy2014_02_01

ここに集まった人間のほとんどは、クルマを運転した経験はあると思いますが、飛行機を操縦した経験のある人はほぼゼロだと思います。そんな彼に少し話しを聞いてみました。

今回、レーシングドライバーになるチャンスがあるという目的だけでゲームを買ったということだけど、これまでグランツーリスモをプレイしたことはある?

カミル:
「実は今年の4月までグランツーリスモをプレイしたことは一度もなくて、GTアカデミーに参加するためにPS3とグランツーリスモ6を購入したんだ。練習したのは約3ヶ月くらいだと思う。シミュレーション系のゲームは楽しいと思うけど、まったくゲーマーではないね。」

僕は戦闘機にはもちろん乗ったことはないんだけど、戦闘機を操縦することと、レーシングカーでレーストラックをドライビングすることは全然違うことなのかな? それとも似ているのかな?

カミル:
「戦闘機を操縦しているときは、レーシングカーをドライビングするときよりもっとたくさんの情報に気を配らなければいけないんだ。多くの計器類もそうだし、とにかく処理すべき情報の量が違うね。でも逆にクルマの場合は、車体の限界が低くて非常に限られた範囲の中でのコントロールを要求されるのが難しいね。ブレーキとかタイヤ、スライドのコントロールなんかはすごくデリケートなものだと感じたよ。そのうえ僕はレースドライビングの基本的なことをまったく知らないし、他の人とコース上で競い合うことも難しいと感じたかな。」

academy2014_02_06

レースキャンプに参加して見事に最後の6人まで残ったわけだけど、レーシングドライバーになりたい気持ちは変わりませんか?

カミル:
「うーん、最終的にはウィナーにはなれなかったからね。でも今後もし、少しでもそういう機会があれば挑戦は続けたいと思うけど、モータスポーツはお金もかかるし、その他にもいろいろと学ばなければいけないだろうし、まずは自分の仕事を続けてチャンスを伺うって感じかな。もちろん、レーシングドライバーになれたら嬉しいと思うけどね。」

以上、カミルくんへのインタビューでした。できれば各国のファイナリストを全員を紹介したいのだけれど、ひとまず今回はこれで終了です。

すでにシルバーストーンは19:30を過ぎ日が落ちてきました。実はこれを書くほんの少し前に、最後まで残った5名のファイナリストによるレースが行われ、2014年のGTアカデミーウィナーが誕生しました。ファイナリストのみんな、本当に素晴らしい戦いを見せてくれてありがとう。お疲れ様。

academy2014_02_05

 

PIT STOP

Recent Posts

Categories